京愛通信NEO 野良猫じゃーなる 便り

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ヘルパーネットワーク

石田京愛 ( 2009年12月13日 16:39 )

私は障害者です。四肢に麻痺があるため、ヘルパー制度を利用しています。行動範囲は格段に広がりましたが、他県への旅行などは困難です。各自治体によってヘルパー制度の施策が異なり、それが障壁となっています。

私はひとつの夢を持っています。それは、旅行がしたい!です。現状では当該者の居住地域のヘルパーを同行しなければなりません。交通費は割引がありひとり分で済むますが、宿泊費は利用者、つまり私が負担しなければならず、おいそれと旅行は行けません。なんとか経費を安く抑えたいのは皆様も同じだと思います。皆様は経費を切り詰めることが出来るでしょう。でも私や多くの障害者は経費を切り詰めることは不可能です。現状ではお金持ちの障害者しか旅行には行けません。ここでも格差があるのです。

これを可能にするためにはヘルパー事業所のネットワークがあれば出来るのです。そこで私がお世話になっている社会福祉士に話しを持ちかけたところ、役所は願ったり叶ったりだそうで、障害者のニーズもあるそうです。ネックは各事業所で書類が煩雑になり、ヘルパー統括者(各々のヘルパーのシフト等やりくりする人)はやりたくないというのが本音だそうです。

お話しを伺ってヘルパー事業所をなんとか説得できればクリア出来るのではないかと感触を持ちました。ローマの道は一日にして成らずと言います。まずは僕が体験してみるつもりです。来年早々から少しずつ動いてみようかと思います。

四肢麻痺の私の場合、ヘルパーに駅なり空港まで送って頂ければコミュニケーション出来ますし、短距離なら歩けますのでひとりで行けます。目的地では現地のヘルパーにヘルプして頂き、ホテルまで送って頂ければあとはひとりでなんとか出来ます。宿泊代も一人分で済む訳です。

ですからヘルパー事業所の全国ネットワークの必要性を強く感じている次第です。

皆様のご支援をほんの少しずつお借り出れば幸いです。

NPOを立ち上げたいと夢想していますが、これは長いスパンでやっていかねばなりませんし、いつ出来るかどうか、また実現出来るかどうかわかりません。

煉獄地獄

石田京愛 ( 2009年11月 3日 23:27 )

煉獄地獄。小さな罪を犯した者が死後に行くところである。煉獄は魂の浄化をするところでもある。詩人ダンテの「神曲」にも描かれている。

僕は日本社会について、障害者の僕(あくまでも個人として)にとって煉獄地獄、それも救いのないところだ、と発言した。ある読者が福祉のあり方について

A:官公庁決定権を持つ担当者の現状認識、
B:障害者代表者を思わせる障害者団体代表者、
C:自分の障害について知っているだけなのに、「障害者は、」と語る障がい者、
D:現実の問題が起点にならない制度を検証しないシステム

のどこが自覚的に変わるべきか、と問うてきた。その提起に全部と答えた。というのもどれも対処療法に過ぎないからだ。

根本的な問題は、障害者を隠そうとする隔離政策にあり、健常者と障害者の接点が非常に限定的である。この一点に集約される。障害者も社会の構成員であり、生産的能力(経済活動のみという意味ではない)もある。しかし現状は「健常者」というマジョリティの「非現実的」あるいは「非日常的」な存在としてのみ生存を許されている。これは煉獄以外のなにものでもないと感じる。故に僕は常に苦痛を感じている。

さらに言及するなら、経済活動偏重の社会構造が問題なのである。その結果非常に狭い能力主義、成果主義か横行している。この社会構造を変えない限り、人間はいずれ滅亡するであろう。

パソコンの未来

石田京愛 ( 2009年10月14日 22:34 )

僕は常々現在のパソコンは未完成品、或いは欠陥品だと思っている。それはOSの頻繁なグレードアップがあるからだ。他にもシステムクラッシュなどにより、復旧せさるのにあれやこれや試行錯誤の末、丸一日を費やす時もある。パソコンが社会になくてはならなくなってしまった今、こういう体たらくでは欠陥品と言われても仕方がなかろう。大体OSの入れ替えに半日も要すると言うのは以ての他である。そこで僕の夢想しているパソコンの完成型、未来型を書いてみたいと思う。

パソコンもネットブックになり5、6万円、ネット限定販売だと3万円前後で買える。これはひとえに急激な技術革新により、各パーッの小型化によるものだ。これによりUSBメモリやSDメモリなどが大容量で安価に手に入るようになった。さらにこれらの外部記憶装置のアクセススピードが速くなればDVDドライブは要らなくなるだろう。機械的なドライブは小型化に限界があり、コストもかかる。

もっと夢想を進めてみたい。本格的なウェラブル(身につける)になり、ディスプレイはBluetooth式バイザーになり全てボイスコマンドかあるいは思考で操作できるようになる。現在の技術でもお金に糸目をつけずに開発したら出来ると思う。これが僕のパソコンの究極の形態である。

ワイヤレス通信は当たり前。パソコンという言葉も死語になるかも知れない。外部出力装置(ディスプレイ)と外部入力装置(キーボード)以外のパソコンの機能を極小のチップに凝縮して脳にインプラントするのもひとつの選択肢である。植物人間だと思われていた方々ともコミュニケートできるかもしれない。医療にも転用が可能であり、既成倫理や「死」の概念が一変するのは必至であろう。

【出典:著作権承諾】

石田京愛さん: 俳人。俳句歴は15年。京愛は俳号。俳人協会会員。「椋」会員。 遍照」 同人。文学誌「しののめ」会員。

「京愛通信NEO 野良猫じゃーなる」より。 URL:http://ringobeya.com/keiaitusin/
UR::俳句逍遥。 http://www.keiainet.com/。 ツイッターURL:ツイッター。 http://twitter.com/keiai2009


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